何かとストレスを感じる現代社会において、首こりや肩こりに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
ある調査によると現代人の2人に1人は肩こりや腰痛に悩まされているとあります。
辛い首、肩こりは、単に体の不調だけにとどまらず、慢性化することで、更に体にストレスを与えてしまい悪循環を招いてしまいます。
できれば不要なストレスを溜めず、いくつになっても健康的な体でいたいものです。
今回は、辛い首、肩こりを少しでも緩和するための解消方法について解説していきます。
①運動による肩こりの解消方法
辛い肩こりの症状を少しでも緩和、解消する方法の1つに運動が挙げられます。
運動により、筋力の増加や血行促進、肩の可動域を広げることで肩こりの症状を改善する目的です。
ただし、急に激しい運動を行うのではなく、最初は軽めな運動から始めて、継続して行うことが大切です。
適度な運動による肩こりの緩和
健康を維持するためにも、適度な運動は欠かせません。
肩こりの原因となる筋肉の緊張を引き起こす要因の1つに筋力の低下があります。
筋力が低下することで、筋肉の緊張が早くなるため、首や肩のこりへと繋がります。
ストイックに激しい運動までしなくとも、ウォーキングやラジオ体操といった簡単な運動をするだけでも結構変わるものです。
また、適度に運動することで血行を促進し、血液中の疲労物質や老廃物を溜めないことで体のこりを緩和するだけでなく、様々な健康維持にも繋がりますので、できる限り継続した運動を心がけましょう。
ストレッチによる肩こりの緩和
適度な運動と合わせて、ちょっとしたストレッチも首、肩こりの解消方法に挙げられます。
長時間同じ姿勢を保ったり、姿勢の悪さは肩こりに繋がります。
仕事や家事のちょっとした合間にストレッチを取り入れることで、同じ姿勢による継続的な筋肉の緊張を和らげていきます。
また、肩だけでなく、頭、目、首、背中など、肩と繋がる部位も合わせてストレッチをすることでより効率的に緩和することも大切です。
raffineのInstagramにて肩こりに対するストレッチなどケア方法を掲載してますので、あわせてご覧ください。
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②施術による肩こり解消方法
辛い首、肩こりを緩和、解消する2つめの方法は施術です。
外部からの刺激により、肩こりの原因である筋肉の緊張を和らげたり、血行促進、滞った疲労物質や老廃物の排出、むくみや体の冷えを和らげることなどを目的とします。
施術といっても様々な施術があり、それぞれアプローチ方法が異なりますので、違いを理解し、選ぶようにしましょう。
リンパケアによる肩こりの緩和
まずは、弊社raffineでも提供しているリンパケアによる辛い肩こりの症状の改善です。
首や肩こりに関しては上半身に点在するリンパ節を中心にリンパケアを行い、体内に滞った疲労物質や老廃物を流していきます。
継続的にリンパケアを行うことで、体内のリンパの流れを整え、日常生活で日々蓄積する疲労物質や老廃物の排出を促しやすい体質へと変化させることを目的とします。
raffineに関しては、通常のリンパケアとは少しことなり「経絡リンパケア」を採用しています。
経絡リンパケアは、東洋医学を根底としたマッサージで、リンパの流れと経絡の流れの2つを改善することで、体の内側から健康的な体を取り戻すことを目的としています。
経絡はそれぞれ身体の表面を巡って、体内に入って、各内臓まで巡っています。
その途中にいくつも並んでいるポイントが経穴(ツボ)です。 電車で例えると経絡が一方通行の線路で、経穴(ツボ)が途中の駅のようなものです。
リンパケアで体内のリンパの滞りを改善し、経絡と途中にある経穴(ツボ)を刺激して体の気の巡りを改善という2つのアプローチから、こりやむくみ、痛み、冷えなどの改善を目指します。
もみほぐしによる肩こりの緩和
もみほぐしによる体への刺激は血液の循環を促進します。
血流が改善されることで、筋肉や周辺組織への酸素や栄養素の供給が増え、老廃物や疲労物質が排出されるため、筋肉のリフレッシュが促進され、その結果一時的に症状が軽くなります。
もみほぐしとリンパケアの違いとして、もみほぐしは主に筋肉を刺激することに対して、リンパケアはリンパ節を中心に滞ったリンパを流していく手技です。
もみほぐしはこっている筋肉を「点」でケアし、リンパケアは、こっている箇所だけでなく、関連する範囲を「面」でケアするイメージです。
もみほぐしでは、固まっている筋肉を点でもみほぐして身体に刺激を与え、こりを和らげます。
硬くなった筋肉をもみほぐすことで血行が良くなるため、疲労回復に効果があると考えられています。
強い肩こりに対しては、筋肉にアプローチしてもみほぐしで和らげるため、その一定部位のこりを一時的に緩和する点では向いています。
しかし、過度なもみほぐしは揉み返しにより筋肉を損傷し、かえって悪化する場合もありますので、例え肩こりがひどくても強すぎるもみほぐしは避けるようにしましょう。
整体院による肩こりの緩和
整体院では、体の歪みやずれなどの根本的な原因にアプローチすることで肩こりの緩和を目指します。
肩こりは肩や首周りの筋肉の血流が悪くなることで発症しますが、整体では肩や首周りの筋肉をほぐす施術を行うほか、全身に対して施術も行います。
また、日頃の姿勢や体の使い方などに対してもアドバイスを受けることも可能です。
整骨院による肩こりの緩和
整骨院では施術者の手を使う「手技」や身体を温める「温熱療法」、身体に電気を流す「電気療法」、身体のエネルギーを補う「赤外線・レーザー療法」などを用いて肩こりの改善を目指します。
どの整骨院でも「手技」はありますが、その他の温熱療法や電気療法、赤外線・レーザー療法など整骨院によって取り入れているものは異なりますので、ホームページなどで前もって確認することをお勧めします。
また、よくある疑問として「肩こりは保険適用されるのか」についてですが、肩こりで保険適用されるケースは、外傷であることが条件です。
いつ、どこで、どのようにして痛めたのかを説明できなければならない、且つけがをして痛みが強い急性期の場合に限り保険が適用される場合があります。
仕事や家事、育児などによる慢性的な肩こりに関しては保険適用外となりますので、理解しておきましょう。
③食生活の見直しによる肩こりの緩和
これまでに解説したように、肩こりは筋肉の緊張により、筋肉が硬くなり、血行不良を引き起こすことで、こりや痛み、だるさを招いてしまいます。
肩こりと密接な関係を持つ「筋肉」や「血行促進」に観点を置き、食生活の見直しにより肩こりの緩和を目指す、身体の内側からこりにくい体質を目指すというものです。
〇〇を食べて肩こりが解消されるという単純な考えではありませんので、ご理解ください。
また、肩こりは眼精疲労が原因である場合もありますので、疲れ目の緩和や眼精疲労の回復を促す栄養素を意識して摂ることでも肩こりの緩和に繋がります。
肩こり緩和やこりにくい体質を目指すために摂っておきたい栄養素と食品
以下、肩こりの緩和やこりにくい体質を目指すために必要な代表的な栄養素と食品です。
栄養素 | 豊富な食品 |
ビタミンB1 | 豚肉・大豆・鮭・ごま・ナッツ・ほうれん草など |
ビタミンB2 | 納豆・牛乳・卵など |
ビタミンB6 | にんにく・鰹・マグロなど |
ビタミンB12 | レバー・さんま・いわし・あさり・しじみなど |
ビタミンE | かぼちゃ・アボカド・うなぎ・アーモンド・大豆など |
ビタミンC | 緑黄色野菜・淡色野菜(ブロッコリーやキャベツ)・果物(キウイ)など |
クエン酸 | 梅干し・酢・レモン・イチゴなど |
ショウガオール | しょうが |
肩こりに悩みやすい人の体質
人それぞれ体の不調箇所は様々ですが、本記事の「肩こり」になりやすい、悩みやすい人はある共通の体質を持っています。
東洋医学では、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの観点を重要視しています。
人にはこれら気、血、水が流れていますが、人の体質によってそれぞれ滞りやすいものがあります。
- 気が滞りやすい体質を気滞体質と呼び、身体が冷えやすい特徴を持っています
- 血が滞りやすい体質を血滞体質と呼び、こりやすい特徴を持っています
- 水が滞りやすい体質を水滞体質と呼び、むくみやすい特徴を持っています
本記事で解説している「肩こり」で悩む人は、上記の血滞体質に当てはまる場合が多くあります。
この血滞体質でも特に上半身がこりやすい人、下半身がこりやすい人と2つに分けることができます。
以下、上半身がこりやすい人、下半身がこりやすい人の特徴をチェックシートにまとめていますので、該当する数が多い方は意識するようにしましょう。
上半身血滞体質(上半身がこりやすい体質)の特徴
- 首がこっている
- 肩がこっていて重い、だるい
- 頭痛持ちである
- クマに悩んでいる
- 鎖骨のくぼんだ所を押すと痛い
- 背中が厚く、猫背気味である
- 背中を見ると肩甲骨が浮き出ていない
- 昔より首が太くなった気がする
- 同じような体型の方と比べて腕が太い
- イライラしやすい
上記の特徴に当てはまる数が多い場合「上半身血滞体質」である可能性が高くあります。
悪い姿勢、無理な姿勢、デスクワークが長時間続くと、肩だけでなく背中の血の巡りが悪くなり、身体に不調が出てきます。
血行不良は身体だけでなく、精神面においても影響を及ぼすため頑固になる傾向もあります。
下半身血滞体質(下半身がこりやすい体質)の特徴
- 腰痛に悩まされている
- 手足に冷えを感じる
- 太腿の血管が目立つ
- 同じような体型の方と比べて太腿が太い
- 鼠径部(そけいぶ:足の付け根)を押すと痛い
- 生理痛がひどい
- 膝が痛くなることがある
- ふくらはぎの贅肉が硬い
- 足首が硬い
上記の特徴に当てはまる数が多い場合「下半身血滞体質」である可能性が高くあります。
こりは、比較的上半身に起こりやすいものですが、下半身にこりが多い場合は、筋肉の緊張や血行不良だけでなく、内臓機能が低下している可能性もありますので注意が必要です。
肩こりの症状緩和・改善方法は主に3つ
肩こりの症状を緩和、改善するためには「適度な運動やストレッチ」「施術」「食事」の主に3つを意識することが大切です。
- 適度な運動やストレッチ
- 施術
- 食事
また、首や肩こりになる原因を理解し、これらの緩和、改善方法と取り入れながら、できる限り「首、肩がこらない体質」へと改善することを目指しましょう。