寒暖差と心身の関係性 知ってると得する予防策付き

1年の中でも爽やかな5月のはずがお天気が定まらない日が続きますね。

最近、なんとなく身体の疲れを感じる、疲れが抜けないなど感じませんか。

朝夕は涼しく、日中は暑さを感じる・・・この寒暖差は身体や心にはとても厄介なのです。

気温の寒暖差とは

寒暖差は朝夕と日中の気温差が「7℃以上」を指します。通常、この差に身体は対応していきますが、差の激しさが頻繁に続くと身体も心も、疲れる‥という事です。

身体も心も元気なら対応力もありますが逆に、日頃の疲れやストレスを感じている身体でしたらどうでしょう‥

弱っている心身ですとこの寒暖差に対応するにも大きな負担がかかるほか、状況によっては対応できず大きく体調を崩してしまうことも少なくありません。

気温の寒暖差による身体と心への主な影響

気温の寒暖差が激しいことで身体、心共に様々な影響が生じます。

1. 自律神経の乱れ

寒暖差により交感神経と副交感神経の切り替えが頻繁に起こり、自律神経が疲弊します。

症状例:倦怠感、頭痛、めまい、胃腸の不調、イライラ、不眠など

心理的影響:気分の落ち込みや不安感が強くなることもあります。

2. 免疫力の低下

体温調節にエネルギーを取られるため、免疫機能が低下しやすくなります。

症状例:風邪を引きやすくなる、アレルギー症状の悪化(鼻炎、喘息など)

3. 血管・心臓への負担

急な冷え込みにより血管が収縮し、血圧が急上昇することがあります。

症状例:高血圧、心筋梗塞、脳卒中のリスク上昇(特に高齢者は注意)

4. 筋肉や関節のこわばり

寒さにより血流が悪化し、筋肉や関節が固まりやすくなります。

症状例:肩こり、腰痛、関節痛の悪化など

おすすめ!季節ごとの寒暖差の予防策

一言に寒暖差と言えど、季節によって状況は異なりますので、季節ごとの寒暖差の特徴とそれぞれの対策例を挙げていますのでご参考ください。

春(3~5月頃):「寒暖差が最も大きい季節」の寒暖差の特徴と予防策

春の寒暖差の特徴

  • 朝晩と昼間の気温差が10℃以上になることも
  • 新生活・環境の変化による精神的ストレスも重なる

春の寒暖差の対策

  • 服装:インナー+カーディガン+薄手コートでこまめに調整
  • 食事:冬の冷えを溜め込まないよう、体を温める食材(しょうが、にんじん、味噌など)を意識
  • 運動:軽いストレッチやウォーキングで、自律神経を整える
  • メンタルケア:深呼吸・瞑想・散歩でリフレッシュ。朝日を浴びる習慣をつける

夏(6~8月頃):「室内外の寒暖差が激しい」の特徴と寒暖差の予防策

夏の寒暖差の特徴

  • 外は猛暑・屋内は冷房で冷える → 「冷房病」や自律神経の乱れが多発
  • 水分不足や寝苦しさで体調を崩しやすい

夏の寒暖差の対策

  • 服装:冷房対策に薄手のカーディガンやストールを常備
  • 冷え対策:冷たい飲食物のとりすぎを避け、温かいスープや常温の水を選ぶ
  • 入浴:ぬるめのお風呂に短時間でも浸かって冷えた体をリセット
  • 睡眠:冷房は「28℃+除湿」に設定し、風が直接当たらないように

秋(9~11月頃):「朝晩の冷え込み+乾燥」の寒暖差の特徴と予防策

秋の寒暖差の特徴

  • 朝晩が急に冷え込むが、昼間はまだ暑い日もある
  • 夏の疲れ+寒暖差で「秋バテ」や気分の落ち込みが出やすい

秋の寒暖差の対策

  • 服装:薄手のインナー+羽織り物を活用し、冷え込む朝夕に備える
  • 栄養補給:夏に失われた栄養(ビタミン、ミネラル)を意識して摂取
  • メンタル:日照時間が短くなりやすい時期。朝散歩や光を浴びる習慣を意識
  • 乾燥対策:肌や喉の乾燥を防ぐため加湿器やマスクの活用

冬(12~2月頃):「冷えによる血管・心臓への負担」の寒暖差の特徴と予防策

冬の寒暖差の特徴

  • 朝晩の冷え込みが厳しく、室内と屋外の差が10℃以上になることも
  • 血圧が急上昇しやすく、心臓や血管へのリスクが高まる

冬の寒暖差の対策

  • 服装:重ね着+ヒートテック、手袋やマフラーで「三首」をしっかり保温
  • 室温管理:部屋を暖めすぎず、適度な湿度(50~60%)を保つ
  • 起床時の注意:起きてすぐ布団から出ない、カーテンを開けて朝日で体を目覚めさせる
  • 入浴:熱すぎない(38~40℃)お湯にゆっくり浸かることで血流改善
  • 食事:根菜類・鍋料理・しょうがなどで体を内側から温める

季節を通じて意識したいポイント

四季問わず、通年意識することで、身体と心の調子はかなり変わってきます。

先述した季節ごとの特徴と対策と合わせてご参考ください。

項目共通対策
自律神経のケア生活リズムを一定にする(起床・就寝、食事の時間)
体温調節脱ぎ着しやすい服装と冷え対策グッズ
食事季節の野菜・発酵食品・温かい飲み物を活用
睡眠短すぎず長すぎず、できるだけ7時間前後
メンタル朝の光、適度な運動、深呼吸、雑談や笑いも大切

意識して季節ごとの寒暖差を乗り切る

ここ日本は四季があり、季節によって気温や湿度が異なる国です。

季節によって食や行楽など様々な楽しみ方がある反面、それぞれの季節に応じて身体と心も対応させていかなければいけません。

ご自身の体調や体質に合った対策をして、疲れの蓄積を防いでいく事が大切ですよ。

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